(10)新たな物語

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「隣に住む捺君の婚約者なんでしょ?」 「あ…いえ・・・私達昨日…結婚式を挙げました」 「そうだったの?」 「はい。 今日から隣に住むコトになったので、 その挨拶と言いますか・・・」 「そう…立ち話ではなんだし・・・入って」 相馬さんは快く部屋に招いてくれた。 「お邪魔します」 「どうぞ」 相馬さんは私をリビングに案内してくれた。 リビングはヨーロピアンテイストの素敵な部屋。 ロココ調のピンク系の花柄のカウチソファ。 天然木のレトロなデザインのローテーブル。 硝子戸から見えるベランダはちょっとした小さな庭になっていた。 ウッドデッキが敷き詰められ、 季節折々の花々や緑がテラコッタに植えられている。 真ん中には木製のアームチェアがスクエアテーブルを挟み、 2客置かれていた。 気分を変えて、 テラスでカフェとかできそう。
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