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「なるほどね」
「まぁ、彼氏って位置に据えるくらいだから好意くらいもちろんあるんでしょうけれど」
ごもっともな意見にも俺は頷いた。
問題は好意の量なのか、と不思議にも思う。
「――先日、告白を受けたの」
「は？」
「どこからアドレスを手に入れたかわからないけれど、メールで」
「マジ？」
すると女子は携帯電話の画面を俺に見せてきた。
人の告白を見るというのはなかなか恐縮するところだけれど、興味が勝り、面白がって読んでしまう自分がいた。
「……何て返信した？」
女子は携帯電話の画面を戻して机の上に置いた。
「返信はしてない。名前があったと思うのだけど、わからなかったから会いに行ったの」
そういえば昼休み、教室に女子がいなかったと思い出す。
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