第1章

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それはもっともな意見だろう、幼いときに名字が変わることにより幼い同学年の子は理解ができない事が分かる、ならば今の名字を最初から知らなければいいのだから。 「…そうですか、なら松栄小学校ですか」 「はい精次さんの母校ですよね」 親父の結婚相手は人が良さそうだ、気難しい親父でもこの人なら最後まで大丈夫だろう。 「精次さん」 「俺は席を入れる事に賛成します、ヒカルちゃんもまだ小さいですし父親になるなら早い方が越したことにありませんし」 にっこりと俺は微笑む、余り微笑む事をしない俺には珍しいが、今後親父が結婚しても滅多に会うことは余りないだろうし特別使用だ。
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