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「あたしは本気に付き合うって約束したわ。あなたが最高のネクロマンサーとして自信が持てるようになったら祈って、必ずあたしに届くわ」
まさか祈れと言われるとは思わなかった。ことごとく想像を越えてくるフラウに対し自然と笑みを向けてしまう。
「何年、何十年掛かるか解らぬが、必ずそうなってみせる」
強くはっきりと断言する。全てを捨てて、一つ目標を得た。
「死体の保管は人が来ない山奥の洞窟にでもしましょう。そこがあなたの王国よ、たった一人だけの」
「さしずめ妾は回帰の女王か」
抜け殻だったシャルロットに生気がみなぎってくる。こうも簡単に変わることが出来るとは考えられなかった。
「あたしでは無理だったわ、ネクロマンシーって。それでお願いがあるの」
「何でも言って欲しい、フラウは妾の唯一だ」
「死霊術の最高峰、死者の蘇生を操れるようになったら……そうまでなれば逆も出来るわよね。いつかあたしを殺して欲しい」
悲し気なフラウの表情、シャルロットは永遠に忘れられないだろう。
「フラウがそう望むなら、いつか妾が叶えよう」
奇妙な約束。しかし、二人はそれが本気だと知っていた。
破滅の魔女と回帰の女王
――完結――
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