第1章

2/13
前へ
/13ページ
次へ
あれは私がまだ14歳くらいの時の事です。 当時の家は自然豊かな山と川のとても綺麗な場所に住んでいました。 春は桜祭り、夏は納涼祭り、秋は収穫祭、冬は雪祭りと、田舎だけど一年中楽しいイベントのある村でした。 その中でも一番賑わうのはやはり夏の納涼祭りで、私も毎年楽しみにしてました。 そう。 あの日はちょうど納涼祭りで、私も朝から楽しみにしてました。 小さな村なので、イベントと言っても、ほとんどが村の住人達なので、祭りが始まるのは夕方。 私は母に着せて貰った浴衣を早く友達に見せたくて、お昼から幼なじみの樹(いつき)と遊ぶ約束をしていました。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加