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見ていると、突起は徐々に大きくなっていく。
不思議と恐怖心はなかった。
それが何なのか知りたかった。
突起がバスケットボールくらいの大きさになったとき、それが何なのかわかった。
それは、私と向かい合うように突き出た、横向きの巨大な『鼻』だった。
それは、壁の中から這い出るように、ゆっくりと迫って来た。
程なくして、壁一面に巨大な顔が現れた。
その顔は、ニタァ~っと嫌な笑みを浮かべると、私を凝視した。
私は気を失ってしまった。
しばらくして私は引っ越したが、その部屋は今も存在している。
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