第1章

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A 「キャァァ――――! 先輩助けて――! 痴漢です――」 B 「え! 何処に?」 A 「あそこにぃ――」 B 「あの木の陰の?」 A 「そうですぅ――」 B 「何かされたの?」 A 「何もされていませんけど、私の身体を嘗め回すように見てきたので……」 B 「良かった、怖い思いさせてごめんね。 あれ、大学受験に3回続けて失敗して、引きこもりになった私の兄貴なの。 今日帰ったら絞めておくから、許して」 A 「はあ……」
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