第一章 坂の途中カフェの超絶美形王子

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ピカピカ光るプラチナブロンド。 ホイップクリームのようにふわふわで柔らかそうな髪。 透き通るようで陶器のようなつるっつるの青白い肌。 サムライの様な切れ長の目。 あれっ、 左右瞳の色が違う。 右は青い蒼い碧いエーゲ海のような色、 行ったことないけど。 左は淡いブラウン、 午後に紅茶のミルク入りじゃない方の色を少し明るくした感じ。 右で夢見させて、 左で冷徹に観察されている様な目。 なぜだかあたしはぞくっとした。 果てしなく空は晴れているのに、 どこか不安な計り知れない闇が控えているようで。 薄くて桜色の唇がゆっくり動いた。
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