第一章 坂の途中カフェの超絶美形王子

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「日本の方ですか」 360度どこから見ても欧米人の超絶イケメンから出た言葉は日本語だった。 あたしは小刻みに何度も何度も頷いてしまった。 イケメンは軽く首をかしげて、 にっこり微笑む。 「僕は日本語を勉強しています。 だから少し話すことができます。 ご注文は何になさいますか」 きっとあたしはこの世のものとは思えないほどまぬけな顔を晒しているんだろう。 からだ中の力が抜けきって表情を変えることすらできないでいる。 「ショショショッごらぁっ!」 地球人の歩き方のスイス版にショコラがお勧めとあったから だ。
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