願い事は叶うものではなく叶えるもの

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 つい一昨日あった事が無かった事になっている、というか今日は月曜日なのだ。ある筈ないのだ。俺が知ってる月曜日はまだ訪れていないのだから。  まさか俺、巻き戻ってる?  全く信じられないがそんな気がしてならない。  まるで悪夢の中にいるみたいだ。  まるで現実感がなくて、でも確かに俺はここにいるという実感はある。  本当に冗談は良してほしい。  せっかく千代ちゃんと一緒に登校してるのに拭えない気持ち悪さのせいで台無しだ。 「メグル君、本当に大丈夫? 顔色悪いし、今日は休んだ方がいいんじゃない?」 「大丈夫、だよ。たぶん、変なものにあたったんだ。少し経てば元に戻ると思うから」  本当は頭の中はパニックだ。意味わからなさ過ぎて気持ち悪い。わからない事をわからないままにしておく事ほど気持ち悪いものはない。  よくよく思えば、靴も、全然ぐしょぐしょじゃない。日向たちに俺の靴は泥を入れられて汚れていた筈なのに。  やっぱり、戻ってるのかな。  ふと、神様と名乗る金髪幼女を思い出す。もしやこれはあいつの仕業なのではないか。  ゲームで言うところのバッドエンドが昨日の喧嘩だ。あれ以上進んでも千代ちゃんとは結ばれないからスタート地点に戻された、みたいな。  ゲーム脳だが、そんな風に捉えることもできる。まぁ、想像は自由だ。  何にしても言える事は、俺はおかしな状況に置かれているということだ。  うぅ、ストレスで胃が痛むぜぇぇ。  とにかく、他に何か変わったことはないか調べてみよう。重たい足取りで千代ちゃんと学校に向かった。  
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