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「嘘、だろ」
また、戻る。
これで何度目だ。
いや、それ以上にもうゴールはそこまでなんだ!
止めろ! 戻らないでくれ!
目の前に彼女の微笑みがあったのに、俺の視界はブラックアウトしていく。徐々に黒が視界を覆い尽くしていき、意識も虚ろに。
次に、俺の意識が戻った頃には自室のベッドにいるのだ。
戻る。戻る。戻るだけもどって世界は素知らぬ顔をしながら同じ景色を流していくのだ。
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