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§
次の日の朝。
今日から学校だ、最悪の気分で目が覚めた。
月曜日で唯一の救いと言えばジャンプーが発売日ってことぐらいだ。
「さて、起きますか」
ーーーー
支度をして家を出た。
学校に着く前にコンビニに立ち寄ってジャンプーを立ち読みするのが日課の俺は今日もいきつけのコンビニに足を運ぶ。
すると、
「メグル君だ、おはよー」
レジで会計を済ませ、丁度店を出ようとしていた少女がいて、その子は俺の顔を見るや否やそう声を掛けてきた。
千代ちゃんだ。
「お、おはようっ。偶然だなぁ」
「本当だねー。私あんまり朝コンビニ行かないから。メグル君もお昼ごはん買いに来たの?」
「いや、俺はジャンプーを立ち読みしに来ただけで」
「そうなんだ、ジャンプー読んでるんだー。私はお兄ちゃんが買ってくるのを読んでるんだよね」
「へぇ、千代ちゃんもジャンプー読むんだー。意外だなぁ」
あぁヤバイ。普通に会話しちゃってるよ。幸せ過ぎて死にそうだ。
あぁ、千代ちゃん今日は朝から会えるなんてラッキーだなぁ。
俺の片想い中の女の子の千代ちゃん。
ふと、昨日の神様とのやり取りを思い出す。運命を変えて千代ちゃんと結ばれる運命にしてくれた。
それの効果があったのかな?
毎週ここに立ち寄るが千代ちゃんと出会ったのは今日が初めてだ。そして千代ちゃんがジャンプーを読んでいるという新情報が手に入った。
これはたまたまなのか。
何にしてもこんなチャンスはない。ものにするんだ、俺!
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