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雨が止んでよかった……
今朝は大雨でどうなる事かと心配だったが、正午前に雨雲は去り晴天になった。
学校は午前中だけで終わり、自宅に帰るには一番近道な田園の脇道を選んだ。
所々水溜まりがあるものの、避ければ通れないことはない。
ふと、後ろに気配を感じ足を止める。
「アハハ……」
「フフフ……」
二人の少女が楽しそうに笑っていた。
あの二人を知ってる。
茶髪の子は福原由美。クラスのリーダー的な存在だった。
黒髪の子は渡辺苑子。成績優秀で面倒見が良く人気があった。
そしてあの二人は幼馴染みで仲が良かった。
でも……なんで?
なんでここにいるの?
二人は去年から行方知れずで……それに生きてるはずがないもの……
なぜなら……
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