出会いは宝物

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 指先で先端を撫でまわされながら、竿を扱かれると立っているのが辛くなる。たまらずすがりついた慎也の肩に歯をたてたのは、無意識だった。 「っ、痛えよ」  仕返しなのか、慎也の歯も恭一の肩に噛みつき、微かな痛みが恐ろしく心地よかった。  ――俺って、本当にMだ。  今更だと言われそうなので黙ってはいるが、そんな自分に羞恥がますます深くなる。ごまかすように首を振ったが、嫌がっていると思われたのか、面白そうに慎也は執拗に肩を噛み、その度に恭一は恥ずかしい快楽を耐える事になった。 「し、ん、也君、もう、肩はいいから」 「そんな事ないだろ、喜んでるじゃん」  見抜かれたやましさに体中が熱くなる。 「痛いの好きなんだろ」  言いつつ慎也の口が首筋に軽く歯をたてた。
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