休憩

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「そうだ。クリアの条件が、金貨との交換だと分かってただろう」 「敵をあざむくには、味方から」 エレベーターの中で、ハデスに責められる。冷静に答えた。彼に好かれようと望んでない。彼を無事に、脱出させればいいのだ。たとえ、彼自身を利用したとしても。 メンバーはスイートルームの前にいた。待ち切れずに、先に来てしまったらしい。地下にあるカプセルホテルのような部屋に行ったのが、無駄になった。 マネージャーと対面する。挨拶を交わした後、聞かれた。ゲームに支障がでないか。心配していた。困ったときは、お互い様ですと答えた。 「うおっ!すっげえ」 「スイ~ト、ル~ム!」 「飲んでもいい?」 「見晴らしいいな」 「俺らも入ったのは、初めてだ」 「初めて!?」 「おーい!誰がベッドを使うか、決めるぞ」 ドアを開けて、中に入ってもらう。まっすぐに、リビングに向かうまでは、一緒だった。外の景色を眺める人。意味もなく、回る人。冷蔵庫を開ける人。ソファーでくつろぐ人。ソファーに座ってルームサービスの冊子を眺める人。カーテンが自動で開閉するのに気付き、何度も試す人。隠れてるテレビをリモコンを操作して出した人。そのうち、全員がソファーに集まった。 メンバーでじゃんけんをする。誰もが、真剣だ。ベッドの数が足りない。ソファーを使う人が出る。決めなきゃいけない。
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