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今日は少し靄がかかっている。
そんな中を、編隊を組ながら飛ぶ。
「スワロー1よりスワロー9と20へ。各員の確認を開始!」
「スワロー9よりスワロー1。スワロー2から15を確認。異常なし!」
「スワロー20からスワロー1。スワロー16から28を確認。異常なし!」
そろそろ中継ポイントか。
薄くはなってきたとはいえこの靄だ何事もなければいいが……。
「スワロー1より各員。もうすぐ中継ポ…」
「スワロー7よりスワロー1!左方向に何か影が見える!」
!?
「スワロー1よりスワロー7!確認できるか!?俺からはよく見えない!」
ドンッ!
………え?
突然真上から黒い塊が降ってきた。
スワロー3と4が墜ちて行くのが見える。
「メーデーメーデー!翼が折れて飛行できない!?」
スワロー3の救助を求める声が聞こえる。
スワロー4からは気を失っているのか、それとも既にダメなのか応答がない。
「メーデーメーデー!助けてくれ!?誰か!?助けてくれーーー」
ドボンッ……
スワロー3は必死に助けを求めたが川に墜ちてしまった……。
皆頭が真っ白になり誰も助けに行くことができなかった。
靄も晴れ日差しが眩しい。
「ハッ!?スワロー1より各員!今のは攻撃だ!?状況を確認しろ!?」
「こちらスワロー11!7が確認した左方向の影が確認できません!?どこにもいない!?」
「上だ!?」
誰かが叫び空を見上げた。
そこに見えるのは高速で接近してくる5つの影。
「嘘…だろ……」
俺が見たのは…
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