奪われるもの・奪うもの

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「各員カウント3でしかけるぞ!」 返事をするものはいないが全員が配置についた。 何だかんだ言って獲物を前に皆興奮してるんだな。 「3……2……1……攻撃開始!」 急降下をし、仲間の風を切る音が聞こえる。 獲物もこちらに気がついたようだがもう遅い。 ドンドンドンドンドンッ! 一斉に攻撃を加え次々と獲物は墜ちていく。 俺とファルコン2と5で獲物の周りを旋回し退路を断つ。 その間に3と4が何度も攻撃をする。 あっという間に獲物は全滅した。 その後地上墜ちた獲物の前に降り立つ。 「すげー数だなおい!こんなの久しぶりだぜ!」 まだ興奮しているのかファルコン3が地面に墜ちた獲物を見てはしゃいでいる。 もう二度と動くことがないツバメに顔を近付けそんな事を思う。 今回は俺も皆も本当によくやった。 あんなに速く飛ぶツバメ相手でも気配さえ気取られなければ俺達の敵ではない。 俺達は空のハンター…ハヤブサなのだから。
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