俺はこんなに可愛いい魔法少女のハズがないッ!

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「クリエイターをスランプに陥らせて 書こうとする気力を奪うなど、この 皆星(みなほし)戦隊エブリ☆スターが 許さんぞ!覚悟しろ!怪人スランプ!」 赤いヘルメットを被ったリーダーが ユルい造形の怪人に対してお決まりの 口上をつらつらと述べている。 「ククク…今日エブリ☆スターは ここで死に、星になる。。。」 低いトーンで恐怖感を煽り、 自分の強さを威厳たっぷりに語る。 「くらえぃ!」 怪人は自慢の「スランプ爪(滅入る)」を 振り下し、エブリ☆スターに攻撃する。 「うわぁっ!」 夏の暑い最中にも関わらず威勢よく 叫び声を上げると、いつものパターン。 「くそぅ。スター☆パワーが足りないっ!」 「大変!リーダーの『スター☆パワー』 が足りないっ!どうしようっ!?」 ピンクのヘルメットを被った女性が言う。 「みんな!リーダーにスター☆パワーを 与えるのよっ!せーのっ!スター☆スロー!」 観客を煽るように、妙にセクシーな 格好をした、それまで怪人にいいように 弄ばれていたお姉さんが呼び掛ける。 会場に集まったチビッ子達が会場に 入場の際に渡された☆型の小道具を、 リーダーに投げるような仕草をする。 勿論、俺もその一人だったりするが。
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