俺はこんなに可愛いい魔法少女のハズがないッ!

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「スター☆スロー!」 何十人も集まったチビッ子達が お姉さんの合図でハモって叫ぶ。 キラキラ、キララン☆ スター☆パワーがリーダーに投入された合図 として、ハープで奏でた効果音が鳴り響く。 「くっ!まだだ…まだ足りないっ! もっと…みんなの大きな声が必要だっ!」 リーダーはかなりの欲しがり屋さん。 会場のチビッ子達の元気な声が力の源。 一時停止したように立ち尽くす怪人は リーダーの隙を悠々と見逃す。 「もっと大きな声で、スター☆スロー!!」 「スター☆スロー!!」 お姉さんの声に続いてチビッ子達も 割れんばかりの大きな声で叫ぶ。 ☆キラ☆キラ☆キラ☆キラ☆キラララァン☆ 「うおおおっ!感じるっ、感じるぞおおっ! みんなの声と、スターと、応援がああっ!!」 瀕死だった事を忘れたように勢いよく 力が湧いてきたポーズでもって応援に答える。 「エブリィィスタァァァ☆キィーック!」 ナゼか力はキックに変換されている。 「ぐはあああっっ!!」 勢いよく助走をつけて全力で怪人に 蹴りを繰り出すと、大袈裟に叫んで倒れる。 「覚えておれぇっ!エブリ☆スターッ!」 捨て台詞を残して怪人は退場する。
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