俺はこんなに可愛いい魔法少女のハズがないッ!

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「ふぉっふぉっふぉっ… よくぞ参られたな若者よ。関心。関心」 どこからか見たことのない老人が表れた。 白いゆったりとした着物を羽織っており 杖を手にしていて、どこか仙人のよう。 「ご老体。どこから来られたのですか?」 突然の登場に驚いて、訪ねてしまう。 「そうじゃの。天の国から、かの」 (なに言ってんだ?この老人は…)などと 思いはしたが、表情には出さない。 【説明しよう!この御方は緋色雄神社の 御神体であらせられる神様・カミである!】 「うわっ!誰だ!?」 「ふぉっふぉっふぉっ。説明ありがとう。 説明(せつアキラ)よ」当然のように言う。 【説明しよう!俺は説明だけをするヤツだ! カケル君の脳に直接話し掛けているので 実体を伴わない、頼れるナビゲーターだ!】 辺りを見回すカケルだが、老人以外は カケルしか目には映らない。 「そう言う事じゃ。ずばり言えば 君にはヒーローの素質がある!」 いきなり出てきた上にヒーローが どーのーこーのー。ボケている厄介な 老人に絡まれてしまった。と後悔した… 暑さが身体に堪える時期だ。 頭が湯だったような人も多かろう…
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