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恥ずかしさと、気持ちよさと、悔しさと。
様々な感情が入り乱れて、涙になって落ちていく。
「ぁッ、ぁあッ、や、ぎ、じさ...ッ」
銀司さんの大きな手が、俺と銀司さんのものを包み、上下に動かしていく。
他人の手を知らない俺からしたら、難易度が高すぎて本気でもうわからない。
銀司さんの手にそっと手を伸ばすと、どちらの物かわからない蜜がとめどなく溢れていった。
「ぁっ、ぁあ、ぅッ」
「...、はッ、」
2人の呼吸が混ざり、溶け合い、消えていく。
「ぁああッ、」
「...ッく、」
同時に溢れた白い液体が、混ざり、絡まり合って、ポタポタと流れ落ちる。
「ぅ、うう....、銀司さ、の馬鹿、きらい」
泣きながら体重を預けると、銀司さんの申し訳なさそうな声が聞こえた。
謝ったって許さない。
って言いたいけど、無理やりされた訳じゃないから、銀司さんばかり責める訳にもいかなくて
「ごめんな、若葉」
「...や、ゆるさ、な」
なんとも言えない疲労感に負けそうになりながら、銀司さんの不思議な色の瞳を見つめる。
「...綺麗な目」
無意識に、そう声に出していた。
「...若葉の方が、綺麗だ」
「...うる、さい」
「...若葉」
「なに...」
意識が、薄れていく。
「...俺、お前以外何もいらないから」
夢の中に沈んだ思考が、ゆらり、揺れた。
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