第三章

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部下達に鍛練を命じて早一週間。皆とても励んでいる。特に大罪の面々(+イビルフライ)の励みようは凄い。ダンジョン内での訓練に飽き足らず、三日目に解放したダンジョンの外の世界へと繰り出している。勿論、ダンジョンから離れ過ぎないように厳命しているが。 まぁ、そんな事よりうちのダンジョンを紹介しよう。 ダンジョンマスターが存在するダンジョンは、大きく迷宮区域と生活区域の二つに別れている。俺のダンジョンは生活区域がかなり充実していて、居心地が大変よろしい。また、外で鍛練及び出稼ぎに行っている大罪達のお蔭で、そこそこ魔素の貯蓄がある。これを使って、迷宮区域もかなり豪華にしてしまった。 さて、今の俺のダンジョンの迷宮区域の全階層は4。地下へと向かう構造で、4階層目を攻略すると生活区域と繋がる。つまり、その4階層目が今のところの最終防衛線だ。 順番に、 1階層目:大きな湖を中心にして森が広がっている。少し霧がかかっていて、足元はぬかるんでいる。次の階層へ降りるには、湖の底にある洞窟内の階段を見つけなければいけない。 {主な出現魔物:妖精各種(主に水,土,木),ウルフ,コボルト,トレント,サハギン,霧蛙,ギル}2階層目:蟻の巣のような、延々と土壁が広がる洞窟。道の端々が繋がっていて、出口に辿り着く事は困難。次の階層へ降りるには、洞窟内の何処かに存在する階段を見つけなければいけない。 {主な出現魔物:コボルト,ワーム種,リトルモール,アントン種} 3階層目:大きな青白い月が目につく墓場。様々な種類の毒草から瘴気が発生し、息をするのも辛い。次の階層へ降りるには、墓の中にある階段を見つけなければいけない。 {主な出現魔物:ブラックドッグ,ゾンビ各種,スケルトン各種,妖精各種(主に闇)} 4階層目:観客席付きの広い闘技場。指名した相手と戦い、勝利を収める事により、通り抜ける事が出来る。戦いは、個人戦・パーティー戦どちらも可。 {主な対戦相手:七つの大罪らダンジョン幹部}
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