第1章

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それは、レミン星人を研究する上で語られる不思議の1つ、1000回以上興隆と滅亡を繰り返したにもかかわらず、言語と文字が何時も同じ物であるという事。 そのレミン語の文字が、かなりの部分が欠けているが壁に書かれていた。 その文字を私は読む。 「我々レミン星人は銀河の統一を成し遂げた。 …………………………………… 次なる目標は、…………銀河だ。 偉大なる指導者…………と共に、銀河間を押し渡り次なる目標………………も、我等……………………よう。 ……………………………………」 気が付くと発掘調査を行っていた研究者達が、私の周りに集まって来ていて、1人が声をかけてくる。 「この文字を読めるのかね?」 「はい、これはレミン語です」 「レミン語? あの進化の袋小路に入り込んだといわれるレミン星人の?」 「そうです」 私は次の質問をしようとする研究者達をその場に残し、恒星間無線機で惑星レミンの研究を続けている前の同僚達に向けて、この未開の惑星で発掘された遺跡の事を伝えた。 この惑星の遺跡の謎を解明できれば、レミン星人の謎も解ける筈だからである。
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