傍ら。

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暖かい風が、僕と君の間に 春の薫りを届ける頃、 君は眩しいくらいの髪色と 見たこともないブランドのTシャツを着てたね。 思い出しても笑えてくるんだけど、 あのTシャツに描かれた顔は どこの誰だったんだろうか? 新しいスーツに身を包んだ僕の傍らで 君はゆっくりと歩いていた。 今日から君はやっと大学生になった。
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