5人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうだな。だったらここなんかどうだ?」
行動の早い亜塔が何も考えずに本を抜いてみた。それは丁度優我が本を戻せないともがいていたあたりである。
「えっ?」
亜塔が本を抜いた瞬間、ばさっと落ちる音がした。しかし亜塔の足元には本が落ちていない。
「ん?」
全員が本を探して後ろを向くと、何と本が落下していた。
「ええっと」
抜いた場所とは違うところが落下する。その問題に全員の目が点になった。
「本物の不思議発見か?」
あまりに予想外なことに、桜太は興奮することもなく呆然と呟いていたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!