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翌日のこと。
早朝から集められた七人はマスターの間へと集められていた。横一列に並ぶ弟子たちのもとにマスターである男性が現れた。
長めの髪を結わえた侍を思わせる風貌と雰囲気をもった袴を着た男性だ。
名を【クウォン サムエル】。
クウォン「今しがた、マスター・アトスからの報告があった。マスター・アトスはマスターの位置から身を引いてからも絶えず星の動向を監視し我々の進むべき道に標を与えてくれている」
純平「………」
クウォン「そのアトスからの報告では、星に闇の脅威が近づいているとのことだ」
敦子「闇の…脅威」
敦子が尋ねるとクウォンはそれに頷く。
クウォン「各地に存在する幾千の星々は闇の魔物 アンチによって闇に誘われつつあるようだ」
龍夜「アンチ…」
その魔物の存在は七人もよく知っている。アンチは闇から生まれし不死の生命体として闇の世界に蔓延んでいると言う。
それが今や、光の世界にまで浸食し始めたのだ。
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