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毎朝8時、校舎の最上階の図書室。 今日も早起きをして、足早に向かう。 木製の扉、ひんやりとしたドアノブに手をかけた時 本の集まりを表すような、紙とインクの匂いがした。 あぁ、この匂いが好きだ…。 そして、奥の純文学のコーナーに目をやる。 今日も、いた。 焦げ茶色の髪をして、制服を気崩して 静かに読書にふける 貴方の姿。
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