first

8/17
前へ
/28ページ
次へ
ある日、担任の先生が皆に課題を出した。 「来週までに、この中から1つ本を選んで感想文を書きなさい。」 渡されたA4のプリントには、様々なジャンルの作家の名前がずらりと表記されていた。 その中に、 「古典文学」 という文字を見つけた。 思わず、声をあげそうになって抑える。 朝、図書館に行って何か借りよう。 …いつもより先輩の近くに行けるかもしれない。 でも、目的は課題のためだから…! …でも、あわよくば、話しかけられたらどうしよう…! 頭のなかを妄想で満たして 早く明日の朝になれ、と 小さく念じていたのだった。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加