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『ちょっと!!勇気!!また掃除サボったわね!!』
『げぇっ!!愛実。』
『もう!!あんた、最年長なんだからしっかりしてよね!!』
愛実とは付き合いが長い…唯一の同期で俺とはほとんど正反対だ。
しっかりしていて皆のまとめ役で、スチームナイツの頼れるリーダーみたいな存在だ。
『わかってるよ。次はやるからさ。』
『次ってあんたに次は絶対にやらないでしょ!!何年の付き合いだって思ってるのよ!!』
『正解、俺のことよくわかってる。』
『たっく、もう。』
そう言って愛実は俺の隣にしゃがみこんだ。
『あれ、連れ戻さないのか?』
『休憩よ。誰かさんを探していたおかげで疲れてるんだから、休ませてよね。』
『はいはい。』
愛実がしゃがみこむなんてとても珍しい…こいつがしゃがみこむってことは何かあったなぁ。
『…正直、勇気が羨ましい。』
『突然なんだよ、いきなり。』
『なんとなくね。勇気はさぁ…めんどくさがりやだけど何でもこなせるし、意外と回りが見れていて後輩達の面倒見もいいからなんか羨ましいなぁ。』
やっぱり、なんかあったな。
なんでも一人で抱え込んでしまう…それが愛実の悪い癖だ。
『そんなことはない。俺だって努力してるぞ。むしろ、俺は愛実が羨ましいって思う。』
『どうして?』
『多くの奴に慕われるところ…俺にはないものだよ。』
『そんなことないって、勇気には七海や一磨に十分慕われるじゃない。』
『いや、俺なんかまだまだ。スチームナイツメンバーの手本にもなれてない。』
『勇気。』
『だから、元気出せよ。愛実は俺にとって、自慢できる頼れる同期だ。』
『もう!!それ誉めてるの?』
『誉めてるって。』
やっぱり、愛実には笑顔が一番だ。
そんなアイツの側にいたい。
これから、先ずっと笑い合えるような関係でいたい。
♪Now listen honey
そばにいたいのさ everywhere
ふたり一緒ならば I don’t care
君もわかるはずさ
ひとめ見たときに感じた
なにがあっても
I only wanna be with you
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