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ううん、シュウくんはそんな風なことは考えないタイプだっていうのは知ってるんだよ。
でもね、ちゃんと説明できるところは説明したいから。
だからあえて言うんだ。
私の想いを。
「それもあるけど……私、仁神さんに思い出してほしいんだ。誰かに自分が作ったものを食べてもらうのが嬉しいこととか、美味しいって言ってくれたら笑顔になっちゃうこととか」
「仁神彩月が入部を断った理由を知っているのか？ それはいったい」
「ゴメン、今は言えないんだ。でもね、仁神さん言ってたの。もったいないがこの試験をクリアするヒントだって。それってつまり、仁神さんにとって大事なテーマなんじゃないかな」
「誰かにアドバイスをすること。それは自分が取る行動に最も近いものとなる……ただし、それが嘘でなければ、だが」
「嘘なんかつかないよ」
「何故？」
「私が信じてるから！」
はっきりと答える。
仁神さんはそういう嘘をつく人だとは思えないから。
だって、昔の自分がやったことをあんなに気にしてるんだよ？
もしも料理に興味がなくなったら、なんにも考えずに別の趣味するのが普通の考えでしょ。
だから、私は信じる。
疑う理由なんて少しもない！
「君は……眩しいな。俺が持っていないものばかりで輝いていて……だから俺は君を守りたくなるんだろうな」
私が頭の中で仁神さんのことを考えている間に、シュウくんの声が聞こえたような気がした。
「シュウくん、何か言った？」
「べ、別に……その……桜庭の考えに納得した……だけ」
「えー？ ウソだぁー！」
「そ、そんなここことより、ててテーマを決めるひちゅっ……必要性があるのでは？ ご飯を使用したもったいない料理だろう？」
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