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和子さんはコトの重大さに気づき、捺さんを呼んできてくれた。
「留奈、大丈夫か?」
「捺…さん」
「お前、妊娠してるって本当か?」
「はい・・・」
「何故?俺に話さなかった??」
「昨日知ったばかりで・・・法要に差し障ったらいけないと思って黙っていました」
「救急車は手配しましたから…安心してください。捺様」
「ありがとう、設楽」
捺さんは救急車が到着するまで、人目を憚らず私のずっと抱き締めてくれた。
「法要なんかどうでもいい。俺には留奈と赤ちゃんの方が大切だからな・・・」
「ゴメンなさい。捺さん」
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