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「バレた時はどうするんですか?」
「バレないようにする。だから、設楽お前も留奈に言うなよ。これは社長命令だ。設楽」
「社長の命令と言えば、くだらないコトばかり。
有能なこの俺に他に命令するコトあるでしょ?」
有能って・・・
とうとう設楽のヤツ、この俺に隠していた爪を出し始めた。
「お前に命令するコトは他にない。俺も社長として有能だから・・・」
設楽は呆れたような表情になった。
「話はおしまいだ。コーヒー淹れてくれ」
「俺に命令するコトはないと先程仰いましたけど…社長」
「つべこべ言わずに淹れろ!!」
俺はデスクに置いてあった空のカップを設楽に渡した。
「・・・承知しました」と設楽は給湯室に消えて行く。
独占欲の強い束縛男みたいになれば、留奈が俺に依存してしまう。
でも、あのアイドルの卵のリンが無性に気になった。
今でも、留奈を想っているかのような目つき。
リンが俺を不安にさせたーーー・・・
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