(30)砂時計

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俺と留奈は二人で同じ人生を歩んでいるワケだが。 死ぬ時は別々だ。 自分の命の寿命は分からない。 もしかしたら、明日俺が死ぬかもしれない。 二人で死も分かち合えれば、神の御前で誓った言葉通り、永遠の愛になるかもしれない。 俺のキモチは留奈の想いで溢れ返っている・・・ でも、その傍らで砂時計の砂が少しずつ少しずつ時を刻み、零れ落ちるように永遠の愛も失われてゆく。 一人のオンナを愛するコトがこんなにも甘く苦い想いだとは気付かなかった。 「馬鹿なコトをする社長を説得してくれと巽に言われました」 「設楽のヤツ…俺のコトを馬鹿だと言ったのか?」 「俺も馬鹿だと思いますよ。桐生社長」 「栗原お前まで…」
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