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「誰に??」
「それは巽に訊いて下さい。
俺には全く見当がつきません・・・」
「そうか・・・」
「それよりも…留奈夫人の元に・・・」
「え、あ…でも、どう言えば・・・」
「それは自分で考えて下さい・・・」
栗原は俺の手許から受信機を取り上げる。
戸惑う俺を栗原は玄関先に押し出す。
「俺もトーマ社長も巽も影ながら、応援していますから…桐生社長」
「・・・」
「姑息な手段は止めて、真っ向からライバルと向き合うのか…捺」
トーマも玄関先に出て来た。
「誰がライバルだよ。あんなアイドルの卵をライバルだとは思ってない!!」
「強がり言って・・・早く行ってやれ!!」
トーマまで俺の背中を押した。
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