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邸宅の脇にある10台は駐車可能な駐車スペース。
1台のマイクロバスが駐車していた。
俺はバスの隣のスペースに車を停めて、正面玄関に向かう。
世界的な銘木とされるマカボニーの両扉。
邸宅は重厚な洋風の3階建て。
扉が開き、中から出て来たのはリン本人。
「待ってたよ。桐生社長」
コイツ…俺が来るコトを知っていた・・・
「誰に訊いた?」
「隣の濱部社長から電話がかかって来て訊いたんだ・・・」
トーマは自分で何とかしろと言っていた割には根回ししてくれたんだ。
「俺の用事はわかってるよな。
留奈をここに連れて来てくれ。今すぐに連れ帰る」
「藤ヶ谷はあんたが此処に来たコト知らない。
自分で連れ帰れよ」
「それは・・・留奈の元クラスメイト達が居るんだろ??」
俺は戸惑う。
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