926人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
リビングで仕事をする捺さんと設楽さんに『お休み』の挨拶をして先に寝室に入り、ベットに腰を下ろす。
私のやるコトに全く関心無さそうな捺さんの態度。
設楽さんはツンデレだから仕方がないと言うけど。
強引に私をお父さんから奪って政略結婚しておいて・・・
今の捺さんは私を本当に愛してるのか疑いたくなる。
私は行き場のない怒りを捺さんの枕にぶつけて、何度も拳を打ち付けた。
イライラ感が募り、挙句に瞳から涙が溢れる。
捺さんを愛しているから、貴方の色に染まりたい、尽くしたい。
そう思うのがどうしていけないのか分からない。
私の全部を手に入れてしまえば、『依存するな』と冷たく突き放す。
私には今の捺さんの心が見えなかったーーー・・・
最初のコメントを投稿しよう!