(31)刹那まで・・・

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リビングで仕事をする捺さんと設楽さんに『お休み』の挨拶をして先に寝室に入り、ベットに腰を下ろす。 私のやるコトに全く関心無さそうな捺さんの態度。 設楽さんはツンデレだから仕方がないと言うけど。 強引に私をお父さんから奪って政略結婚しておいて・・・ 今の捺さんは私を本当に愛してるのか疑いたくなる。 私は行き場のない怒りを捺さんの枕にぶつけて、何度も拳を打ち付けた。 イライラ感が募り、挙句に瞳から涙が溢れる。 捺さんを愛しているから、貴方の色に染まりたい、尽くしたい。 そう思うのがどうしていけないのか分からない。 私の全部を手に入れてしまえば、『依存するな』と冷たく突き放す。 私には今の捺さんの心が見えなかったーーー・・・
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