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大広間には6年2組のクラスメイト達が全員揃った。
「全員揃うなんて凄いわね」
「うん」
私と椿ちゃんが顔を見合わせて頷き合う。
「ところで、今夜、俊也さんも一緒よね・・・留奈」
「え、あ…うん。椿ちゃん、俊也さんに用事があるの?」
「留奈にはずっと…内緒にしてたけど、実は私・・・俊也さんのコトが・・・」
「ええ~っ!?」
思わず大声を出して驚いてしまった。
「椿ちゃんが俊也さんのコトを・・・」
「俊也さんって…彼女居ないんだよな・・・」
「あ、うん。スキなアイドルがいると訊いたけど…彼女は居ないと思う」
「アイドルか・・・」
「留奈…久し振り」
江上那子(エガミナコ)が私達の元に歩み寄って来た。
「那子、久しぶり!!」
彼女の父親は中堅の証券会社や放送局を傘下に持つ江上ホールディングの会長を務めている。
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