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私の結婚の話を詳しく訊く気もなく、次第に皆は学校生活や進学の話で盛り上がっていった。
学校も退学して、大学進学は高校卒業しなきゃできないし。将来の夢だって・・・
一足先に結婚と言う最終ゴール、永久就職してしまった私は皆の話についていけなかった。
椿ちゃんも何処かに行ってしまって、孤立した私はテラスへと出た。
夕闇の中で輝く黄金色の未完成な月。
カラダに纏わりつく残暑の風を不快に感じながら一人で佇んだ。
「同窓会、楽しんで無さそうだね。藤ヶ谷いやもう桐生さんか・・・」
「リン・・・」
リンが私に冷たいオレンジジュースの入ったグラスをくれた。
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