(31)刹那まで・・・

10/14
前へ
/90ページ
次へ
「私、俊也さんのコトが大好きです!!お付き合いしてください」 「椿様のお父様は弁護士。 俺の父親は『桐生家』の執事です。 俺自身も桐生社長のSPで・・・身分が違い過ぎます」 「俊也さんは、私のコト嫌いですか?」 身分違いで断ろうとする俊也さんに椿ちゃんが迫った。 「嫌いではありませんよ。留奈様も大切なお友達ですし。可愛いと思っています・・・」 「嫌いじゃないなら…まずはお友達になって下さい」 「友達ですか・・・」 まずは友達からか・・・ 私と捺さんはいきなり夫婦から始まった。 私達も友達から始めた方が…良かったかもしれない。 私は途中で退散して、テラスに戻った。 「何処に行ってたの?」 「な、捺さん!!?」 リンの隣には思いがけない相手が立っていた。 バツの悪そうな顔で捺さんは私を見ている。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

951人が本棚に入れています
本棚に追加