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「奥様と心を通い合わせ、愛を深められたのはよろしいですが・・・キチンと仕事をしていただなくては困ります」
「仕事はちゃんとする。
唯、留奈との別れが寂しいだけだ・・・」
「捺さん、スマホ忘れてますよ」
留奈はリビングのテーブルに置いたままのスマホを持って来てくれた。
「サンキュー」
俺はスマホを受け取り、礼を言った。
俺は留奈と見つめ合う。
「いってらしゃい。捺さん」
少し切なげな留奈の声色。
留奈も俺との別れを惜しんでいるのか・・・
「社長、急ぎますよ」
「30秒、30秒だけ待ってくれ。設楽」
「キスするんですか?あっち向いていればいいんですか?」
設楽はそっぽを向いた。
設楽は俺の行動を何でもお見通しのよう。
それが癪に障るが、俺は留奈の腰を抱き、キスを落とした。
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