(33)元カノの令嬢

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あの夜以来、私と捺さんの仲は蕩ける蜂蜜のように甘くなった。 今夜は以前から予定されていた捺さんの主要取引先のパーティ。 公の場で夫婦揃って出席するのは初めてのコトで緊張した。 捺さんのリクエスト通りセクシーなドレスに身を包む。 捺さんは私のドレスに合わせてゴージャスなペンダントをくれた。 彼のサプライズプレゼントに喜んだ。 「ありがとう…捺さん」 「俺が着けてやるから待ってろ」 「うん」 捺さんがケースから取り出し、慣れない手つきでペンダントを着ける。 何処か寂しかった首許が一気に華やかになった。 自分の手持ちのアクセサリーを試して着けて見たが、似合うモノがなく困っていた。そんなキモチを見透かしたような捺さんのプレゼントだった。 「似合うよ。留奈」 「とっても素敵よ。捺さん」 「玄関で設楽が待ってる。急ごう」 「はい」
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