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「もしかして…まだあのコト怒ってます?」
「・・・」
設楽さんの差すあのコトとはキスの件だ。
「設楽!!ちょっと」
「はい、只今」
設楽さんは私の反応を不敵に見つめて捺さんの元に戻った。
哲さんとは別の嫌悪感が溢れる。
でも、捺さんには無いオトナの落ち着いた雰囲気が濱部社長と重なった。
初恋の相手もお父さんだし、年の離れた男性に私は弱いかもしれない。
私は設楽さんから受け取ったお皿をシンクで洗った。
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