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翌日。
桐生家本家の墓石がある由緒ある寺院で法要が行われた。
分家や会社のOBや役員も総出で出席。
法要は無事に終わり、後はお斎を残すのみ。
社長夫人の私は挨拶にお酌と超忙しい。忙しいのはある程度想像していたが、その遥か上だった。
捺さんと私の結婚と認めていない親戚の人達の視線が怖い。
私は気に入られようと必死に愛想を振りまく。
これは全て捺さんと生まれ来る子供の為。
捺さんは捺さんでやってくる人の対応に追われ、夫婦なのに・・・全くの別行動。
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