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手術中の赤々としたランプは付いているけど、赤ちゃんの元気な産声が聞こえ来た。
「生まれたわね・・・捺君」
「はい、お義母さん・・・」
ずっと入院していた留奈をお世話し、励まし続けてくれたお義母さん。
お義母さんの支えをなくして、俺達だけでは乗り越えられなかった。
「本当にありがとうございました・・・」
「私じゃなく、留奈の頑張りよ。無事に生まれてくれて本当に良かったわ」
お義母さんの瞳は感激の涙が溢れていた。
「捺もパパね・・・」
哲はパパとなった俺を祝福する。
「私・・・留維に連絡して来るわ」
「お願いします・・・俺は父さんに連絡します」
お義母さんは階段方向へと姿を消した。
二人目の産声も聞こえ、無事に出産を終えたんだと安堵した。
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