(エピローグ)完璧な愛

5/6
前へ
/90ページ
次へ
双子の性別は共に男児。一卵性の双子。 まるで、リンとシン。そして哲と俊也のようだった。 無事に誕生したものの、二人共低体重で暫く保育器の中。 手術を終えた留奈と対面したが、彼女の横たわるベットの周囲は医療器具で囲まれていた。 新たな命を生み出すコトがどれだけ大変か身に染みて分かった。 「本当にありがとう。留奈」 感謝の言葉しか出てこなかった。 「私は帰るわね。留奈」 「今までどうもありがとう。お継母さん」 「これからは二人で頑張っていくのよ。捺君に留奈」 「はい。今まで本当にありがとうございました。お義母さん。これからも何かとお世話になると思いますが…よろしくお願いします」 「今度は留維と一緒に来るから・・・じゃ」 お義母さんは短く手を振って病室を出て行った。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

947人が本棚に入れています
本棚に追加