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いわし、食べるかな。
若者の食べるメニューじゃないよな、と思いつつも、健康面を考えて。
それまではやはり喜んで欲しくてハンバーグだとかオムライス、鶏のから揚げだとか、あいつの好物を多く作っていた。
もう、辺りは暗い。
あかねからさっき連絡が来て、今日はマネージャーいなかったとのことだった。
ジンくんから聞いたところによると、用事があるとかで、先に帰ったということだ。
よかった、とあたしは胸を撫で下ろした。
万が一、一緒に帰って来たりしたら、あたしは我慢できずに、
「どういうこと?」と詰め寄るかもしれない。
あ、翔太郎が帰ってきた。
「おーい」と手を振ったところで、だが、あたしは上げた手そのままで固まった。
マオというマネージャーが、彼の前に突然現れたのだ。
いままで、どこに隠れていたの?
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