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後日、翔太郎から、ママの今度の休みを教えてくれ、と言われたので教えたら、その日の夜にお母さんともどもやってきて、留守中息子が世話になった、と米10キロを持ってきた。
ママには米を持って来させよ、と確かに言われていたけど、あたしはそれを翔太郎には告げていなかったのでびっくりした。
そのとき、ママはたまたまお土産にもらったTシャツを着ていて、翔太郎のお母さんを非常に喜ばせた。
ときどきは娘のためにいいことするのね、とあたしは嬉しくなった。
明らかに偶然ではあったけれど。
保護者同士、お茶を飲みながら何やら盛り上がっていたようだ。
翔太郎は辰也とゲームに熱中していたが、練習のあとで相当疲れていたのだろう、ふと気がつくと船をこぎ出した。
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