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お尻を地面につけ、足をばたばたさせて後ずさる。
背中に何か固いものが当たる。振り返る。鉄の柵だった。周りを見る。上下左右、ぐるりと太い金属の柵で取り囲まれている。床はざらざらとしたコンクリートだ。頭上を見上げる。
うっ……。
俊輔は目の上にかざすように手をかざして光を遮る。鉄の柵の上、もっと高いところに天井があって、光量の強いライトがあった。眩しい。
自分の身体を触る。服は詰め襟の黒い学生服のままだ。ただ、鞄がなくなっている。ポケットに入っていた自分のスマホも、家の鍵も消えている。とりあえず怪我はないようだ。
どこだ? ここは……。
辺りを見回す。真っ暗でひんやりした空間。自分のいる場所だけ天井のスポットライトで照らされている。
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