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「で、用件はなにかね?」
「なんか、今言っても真面目に受け取ってくれなさそうなんでやっぱりいいです。」
ふざけるな。
人の貴重な10分間の内5分も無駄にさせておいてやっぱりいいですとは何事だ。
10分あったら何ができると思う?
コンビニにソルマック買いに行けるからね!
「ねえ志村君さ」
「俺、村上です。」
ああ、勘で言ったら間違えた。
「うん、村上君さ、用件はまとめてから分かりやすく言ってもらわないと困るんだ。」
「なに、いっぱしの教師みたいな口効いてるんですか。」
と、爽やかな顔をしたコイツは鼻で笑った。
「失敬な。いっぱしではなく列記とした教師です。」
「だったら」
言うなり彼は私を壁に押しやるようにするとやたら距離を縮めにかかる。
「生徒の名前くらい覚えてくださいよ。センセ」
私の耳元に囁きニヤリと微笑む。
ブサイクだったらぶっ飛ばしてるところだ。
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