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叙々苑の人ってなに?
叙々苑の店員みたいになってますけど
「あ、あのお手洗いでお会いしたかと..」
「なに、浅野さん知り合い?」
「え、紹介してよ。」
さっそく寄ってくる男子諸君。
「良かったあ。一人ぼっちで不安だったから..知ってる人がいて安心しました!そうだ、良かったら今日ご飯食べにいきません?」
男共に興味が無いのか彼らをあっさりと無視し私を誘う。
「勘弁してください。今日は帰りたいんです。」
「まあまあいいから。ほら行きましょ!」
人の話を全く聞かず、校長の話も全く聞かず、男達の誘いも全く聞かず、彼女は私の腕をムンズと掴むと勇んで学校を飛び出した。
「あーあ。新任の挨拶があんなにめんどくさいものだとわね。」
校門をくぐり抜けた途端、荒木の声が1オクターブほど低くなり、以前会ったときの声質になった。
「すごいっすね。」
感嘆のあまり褒めてしまう。
「いやべつに、これぐらい当たり前ですよ。キャラは使い分けないと」
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